葛飾区総務委員会で請願は継続審議へ

この度は、葛飾区の「核兵器禁止条約」請願署名のご協力に、心より感謝申し上げます。おかげさまで、2週間あまりで、各地からの請願署名が290筆集まりました。

 

残念ながら、9月15日総務委員会では、共産党と政策葛飾の賛成がありましたが、継続審議の採決となりました。しかし、葛飾区議会選挙を11月12日に控えていて、葛飾区議会議員へ市民の声を届けられたとして、大成功だと思います。

 

私達は、「核兵器禁止条約」を日本が批准するまで、この請願運動が、全国に拡がるように願っています。

今後とも一層のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

参考資料に、総務委員会での陳述書を添付いたしました。

どうぞ、ご覧ください。

 

2017916日

 

戦争協力にNO!葛飾ネットワーク

代表 井上悦子

 

 

個人的に「ヒバクシャ国際署名」応援プロジェクトのホームページを立ち上げました。全国情報を収集していきたいので、情報提供等、よろしくお願い致します。

 

https://kakuheikikinsijyouyaku.jimdo.com/?logout=1


2017915日 葛飾区総務委員会 意見陳述   戦争協力にNO!葛飾ネットワーク

 「葛飾区非核平和都市宣言」に則り、国連の核兵器禁止条約に、日本が参加・批准することを政府に対して求める請願 

 

 陳述の機会をいただき、ありがとうございます。

毎年8月、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれるジュネーブ軍縮会議に合わせて、日本の 「高校生平和大使」が渡欧し、核廃絶を願う署名を届け、核兵器の廃絶を訴えてきました。ところが外務省は今年、恒例だった軍縮会義での高校生のスピーチを見送りました。活動20年目の今年、過去最多の署名214300筆を集め、スピーチを準備してきた高校生たちはどれほどがっかりしたことでしょう。子供たちの平和への願いを私たち、大人たちが踏みにじることはあってはなりません。

地球上にはまだ 15,000 発近くの核兵器が存在し、核兵器の使用を脅迫に用いたり新たな核開発の動きも顕在化しています。被爆者は高齢化が進むなかで「再び被爆者をつくらない」、 そのために核兵器のない世界を実現したいと切望してきました。昨年 4 月、国内外 9 人の 被爆者が呼びかけ人となり、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことをすべての国に求める「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名(通称:ヒバクシャ国際署名)」を訴えました。この訴えは国内、国外に広がり、国連に対して昨年 9 月には 56 万余筆、そして 今年の3 月と 6 月に開催された国連会議には計 296 万余筆の署名が届けられました。被爆者は 2020 年までに世界で数億の署名を集めようと提起しています。この葛飾区の青木区長も、核兵器廃絶国際署名に署名してくださっています。

77 日、国連会議は 122 カ国の賛成で核兵器禁止条約を採択しました。国際法上はじめて核兵器が違法とされたのです。核兵器による威嚇も禁止され、核抑止論を乗り越える方向が示されました。核兵器禁止条約は、核兵器の廃絶に向けてのスタートです。920 日から批准が始まり、批准国が 50 カ国に達した 3 カ月後に条約は発効します。唯一の戦争被爆国日本がこの条約に反対の態度を表明しているのは大変残念なことです。日本を含め 1 カ国でも多くの国が批准するよう働きかけ、核兵器は違法とする国際規範を確かなものにしていかなければなりません。国連の「核兵器禁止条約」に日本が参加、批准することを、世界の人々は待ち望んでいます。

宮崎市議会は913日、国に「核兵器禁止条約」の署名・批准を求める意見書を、賛成多数で可決しました。

葛飾区議会は、1983 年「葛飾区非核平和都市宣言」を全会一致で可決し、宣言しました。政府に対し非核三原則の実施を求めるとともに、区民の生命と安全を守るため、いかなる国のいかなる核兵器の配備、貯蔵、通過をも拒否し、核兵器の廃絶と軍縮を全世界に訴えるものでした。葛飾区は、核兵器のない平和な世界の実現を願い、世界各地で様々な平和推進活動を展開する平和市長会議の趣旨に賛同し、加盟しています。

 

このたび、この請願を葛飾区議会に提出するにあたり、とても短い期間ではありましたがインターネットで署名をよびかけたところ、京都や奈良や福岡からも署名の協力がありました。この請願には日本中の平和を願う人々の声が集まっています。葛飾区民を代表する葛飾区議会は、被爆者の切なる願いを、また区民の平和への願いを重く受け止め、政府に対して、核兵器禁止条約に日本が参加・批准することを求める意見書を提出するようお願いいたします。